月別アーカイブ: 2016年9月

普通借地権と定期借地権について

1992年に施行された借地借家法で新設されたのが残り2つの借地権となります。このうち普通借地権とは当初の借地期間が30年、1回目の更新は20年で、2回目以降の更新は10年となる制度です。この普通借地権でも地主に正当事由がなく、借りている人が望めば契約が自動的に更新されてしまいます。そのため、相手が返したくない、といった場合ならずっと返してもらうことができない場合もあります。そのため、借りている人から見れば土地を所有する場合とさほど変わらないものとも言えるのです。この普通借地権は地上権と賃借権の2つに分かれており、地上権なら第三者へ自由に売ったり貸したりすることができますが、賃借権の場合は地主の承諾が必要となり、煩雑な行為と料金を取られることとなります。

一方で、定期借地権とは、文字通り期間に定めのある借地権のことを言います。普通借地権と違い、契約の更新がなく、期間満了時には土地を更地に戻して地主に返還することが原則となります。契約期間は住宅一般定期借地権の場合、50年以上とする場合が一般的です。第三者へ売ったり貸したりすることも可能ですが、賃借権方式においては売るときに地主の承諾が必要となっています。

借地権付き住宅を検討する

住宅を買おうとする場合、一度くらいは借地権付き住宅というのを見ていると思います。この借地権付き住宅は、賃貸住宅とはまったく異なったものです。まず、建物は自分の所有物になるという点です。自身の所有物のため、リフォームで壁に穴をあけたり、間取りを変えたり色を変えたりと自由にいじることができます。そのため、暮らしとしてみるのなら、普通に家を買うのと同じ生活を送ることができます。借地、と書いてあるように土地を買うのではなく借りるため、借地権付き住宅を買う場合の価格は所有権付き物件に比べて基本的に安くなるという点が最大のメリットといえるでしょう。

そのため、所有権付きと同じ価格ならばより広い家や便利な立地の家が手に入りやすいということへつながります。この場合の借地権は大きく分けて旧借地権、普通借地権、定期借地権といった3つの種類があります。旧借地権とは、大正期に制定された制度であり、借地期間が満了した場合でも地主側に正当事由といえるよっぽどの理由がない限り借地権が更新されるというものです。そのため、時間をほぼ縛っていない法です。現在でも一部にこの旧借地権の住宅が残っており、地主が土地を返してもらえないといった事例もあります。